健康になるための食生活(2)
高齢者でも、食のバランスは基本的には若いときと同じですが、いくつか変化があります。それは、必要カロリーの減少です。加齢とともに代謝がエネルギー発散モードから蓄積モードに切り替わっていきます。これはホルモンの変化のほかに、例えば筋肉量の減少により、またその結果の運動量の減少で代謝が衰えることによります。それでも通常の活動量にそれほどの変化があるわけでないので、高齢者のほうが、燃費がよいというか、費用対効果が優れていると自慢してよいのではないでしょうか。
加齢とともに腎機能が衰え、水分の排泄量は増大していきます。それとともに、渇水感が鈍くなり、高齢者は脱水をきたしやすくなってしまいます。成人は一日に2.5リットルの水を飲むことが望ましいといわれていますので、老人の場合はそれを最低線と考えるべきかもしれません。ビタミンでも特に、B2、B6、葉酸、C、D、E、ミネラルとしてはカルシウム、セレンなどが高齢者で不足しがちですので、補充が必要だと考えられています。
炭水化物、蛋白質、そして脂肪を三大栄養素といい、どれもが人間の体には必需品です。これらは食物として吸収されたあと、体内で分解また再合成され、エネルギー代謝、細胞の生成維持に使われます。グラムあたりの発生熱量は、炭水化物と蛋白質は4キロカロリーですが、脂肪は7キロカロリーでほぼ倍にあたります。蛋白質はアミノ酸で形成されていますが、そのうち9種類は体内で合成されないので、外から補わなければならず必須アミノ酸と呼ばれています。
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